第一話 預言

 ——舞台に立ち、後悔を振り切り、民草を見よ。 (文字が掠れて読めなくなっている)  運命を(二文字分の空白)伸ばされた手を繋いだなら、解答は導かれ、自由を掴んでいるだろう。  ——そして再び、玉座に座す日が訪れる。 『…

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『編纂者』の手記 序章

観測点  かつて我々は星と星とを自由に泳ぐ風だった。 世界は広い輝きの分布であったが、その全てが我々と共に在るように見えた。  やがて翼は落とされる。それは過失か、原罪か。 掌に載っているかのように見えていた星を、いつし…

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